用語解説
用語解説について
本書は、テキスト本文 book/ の別冊である。 本文が「一つの仕事をどう進めるか」という流れを教えるのに対し、本書は本文に出てくる専門用語を一つずつ取り出し、章ごとに詳しく解説する。
はじめに
技術の言葉は、定義を一度読んだだけでは身につかない。 同じ言葉が、章を進むごとに少しずつ意味を増やし、別の場面で姿を変えて現れるからである。 本書の目的は、研修の外でも通用する言葉に習熟することにある。 配属後に読むドキュメント、設計の議論、レビューのコメントで同じ言葉に出会ったとき、自分で意味をたどれる状態を目指す。
本文を読んでいて言葉に詰まったら、本書の同じ章を開く。 あるいは、辞書のように特定の用語だけを引いてもよい。 どちらの読み方でも使えるように、用語ごとに同じ形で説明する。
本書の解説は学習の土台である。 クラウドサービス、ライブラリ、セキュリティ標準、AI APIなどの仕様は変わる。 実務で使う直前には、本文と同じく、公式ドキュメント、リポジトリ内のREADME、実行結果、テストといった一次情報へ戻って確認する。
本書が収録する用語の範囲
本書は、一般的に使われる技術用語・実務用語だけを収録する。
収録するもの:
- 業界で広く通用する用語(例:MVP、commit、HTTP status code、トランザクション、XSS、CI/CD、SLO、LLM)。
- 略語は、正式名称・読み・意味をそろえて解説する。
収録しないもの:
- 本書独自の言い回しや図式(本文の中だけで使う整理の枠組み)。
- 課題で作る提出ファイルの名前(例:
ai-use-plan.md、technical-question.md、decision-memo.md)。これらは本文と各章の課題READMEで確認する。
このため、オリエンテーションやチーム連携を扱う章(特にPart 1)では解説する用語が少なく、技術そのものを扱う章(Part 2〜Part 5)では用語が多くなる。最終プロジェクト(Part 6)は既出語の再掲が中心で、新しく学ぶ用語は少ない。 章ごとの分量の差は、その章で扱う一般的な専門用語の数をそのまま反映したものである。
用語は、原則としてテキスト本文がその語を初めて導入する章に置く。 同じ語が複数の章で意味を増やす場合は、最も詳しく扱う章で解説し、他章からは参照でつなぐ。
用語項目の構成(凡例)
各用語は、次の項目で説明する。
- 読み:読み方、英語表記、略語の正式名称。
- 一言で言うと:最短の定義。まずここだけ読んでもよい。
- くわしく:背景と意味を数文で補う。なぜその言葉が必要なのかを添える。
- 具体例:題材に当てはめた例。本文と同じく、支援ステータス機能(メンターが担当受講者の支援ステータスを一覧で見られるようにする小さな機能)をよく使う。
- つまずきやすい点:初学者が誤解しやすいところ。
- 関連語:つながる用語と、それを詳しく扱う章。
- テキスト本文での登場箇所:本文 のどの章・節で出てくるか。
関連語に付けた章番号は、その言葉を最も詳しく扱う章を指す。